私は資産の約半分をFXの運用に使っており、大半は”手動”トラリピに充てています。
FXデビューはマネースクエアの本家トラリピでした。
自動売買な分メリットがありますが、私にとってはデメリットの方が大きく感じ、完全に辞めました。
しかし、機械的に利確を行うトラリピ自体の仕組みはマジで優秀!
初心者が陥りがちな「損大利小」や「損切り貧乏」とは無縁なので、資金管理だけ気をつければ収支は伸びてきます。
しかも私が「みんなのFX」で実践している”手動トラリピ”はデメリットを補うだけでなく、メリットを最大化できます。
確かに手動で注文するのはめんどくさい…。でも、その手間がリターンに繋がるのであればやらない手はないですよ。
私の実績も完全公開します!!
◆本家トラリピはスプレッドが広いなど、デメリットが多い!
◆しかし、相場を読まないトラリピの仕組みは優秀で初心者向き!
◆”資金管理”だけは絶対に怠らないようにしよう!
Contents
トラリピの仕組みを簡単に紹介
トラリピとは「トラップリピートイフダン」の略で、あらかじめ決めた値幅で購入し、あらかじめ決めた金額で利益確定を繰り返すものです。
111円から0.2円下がる毎に機械的に買い付け、保有ポジションが+0.5円になったら利益確定をします。
上図で言えば、110円で買ったポジションが110.5円になった時点で利確・また110円に戻ったら購入を繰り返します。
つまり1回設定したら、後はほったらかしでOK!正しく”自動売買”ですね。
もっと詳しく知りたい方は、マネースクエア公式の動画をご覧ください。
デメリットが多いので本家トラリピを卒業して、手動トラリピに切り替えた私ですが、ガチのFX初心者にはおすすめです。
ここで言うガチの初心者は「裁量トレードでチャート分析もせず、雰囲気で買う」レベルを指しています。
「こんなのイフダン注文でできるじゃん!!」って思う方にはおすすめできません。
本家トラリピのメリット・デメリット
- 1度設定したら”ほったらかし”でOK!
- 相場を読む必要が無い!
- トラリピ運用試算表で資金管理が容易!
トラリピは最初の設定をすれば後は自動で売買してくれるので、何もやることはありません。
忙しい方には向いているでしょう。
また、短期的に上がろうが下がろうが、最初に設定したとおり淡々と売買が行われるので、相場を読む必要がありません。
しかも、トラリピの運用試算表は非常にわかりやすいので、実際の画面を見ていただきましょう。
【ドル円を100円~110円の範囲で”10銭毎に1,000通貨”購入した場合(資金100万円)】
- ポジション合計:10万通貨
- 含み損:▲499,950円
- ロスカットレート:98.958円
98.958円でロスカットされる設定はリスクが高いですよね。
直近では2016年6月には97円台をつけています。(ブレグジットの影響)
基本的にはリスクを下げる為に、”資金を増やす”or”購入値幅を広くする”の2択になります。
【ドル円を100円~110円の範囲で”10銭毎に1,000通貨”購入した場合(資金150万円)】
- ポジション合計:10万通貨(変わらず)
- 含み損が:▲499,950円(変わらず)
- ロスカットレート:93.750円(▲5.208円)
ポジション数自体は同じでも、資金を50万円増やすことで、ロスカットレートが5円以上下がりました。
【ドル円を100円~110円の範囲で”20銭毎に1,000通貨”購入した場合(資金100万円)】
- ポジション合計:5万通貨(▲5万)
- 含み損が:▲249,900円(▲250,050円)
- ロスカットレート:98.958円(▲10.418円)
20銭毎にすると、ポジション数が減りますので、含み損も減少し、ロスカットレートが大きく下がります。
このように色々と試算することで、手持ちの資金とリスク許容度に合った運用をスタートさせられます。
それでは、デメリットを見ていきましょう。
- スプレッドが広い(手数料が高い)
- スワップポイントが悪い
- 設定変更しづらい
- 設定の融通が利かない
トラリピの最大のデメリットはスプレッドが広いことです。
スプレッドを簡単に説明すると”手数料”のことであり、売りと買いのレート差を指します。
ドル円だと、一般的には0.3銭の業者が多いのですが、トラリピの場合は3.5銭と10倍以上です。
細かく売買を繰り返す前提のリピート系において、致命的と言わざるを得ません。
トラリピはスワップポイントも悪いです。
スワップポイントとは、金利差による調整金額のことで、毎日発生します。
例えば、低金利の日本円(0%)を利用して高金利の米ドル(2%)を購入すると、その金利差により毎日数円もらえます。
ドル円の1万通貨単位でのスワップを比較すると、
- トラリピ:8円
- みんなのFX:65円
と、約8倍も違います。
トラリピで10日保有してると80円にしかならないスワップが、みんなのFXだと650円になるのです。
長期運用前提だと大きなデメリットですよね。
また、トラリピは運用中の設定変更がめんどくさい、というデメリットもあります。
(最初に決めた設定のままずっと運用するのであれば、変更の必要はありませんが。)
機械的に売買するので、融通が利かない点も私にはデメリットです。
私が運用している手動トラリピでは、機械的に購入するのではなく、ポジション幅にはある程度裁量を入れています。
例えば、豪ドル米ドルはかなり安値ですが、米中貿易戦争の懸念がまだまだ大きいので、買いポジション幅を広め(60pips)にしています。
0.66ドルを割り込むようであれば、狭くする(20pips)にするつもりです。
米中懸念が無くなれば、現在のレートでも20pipsにしたりと、ファンダメンタルズを意識しながら”資金の見える化”をしつつ調整しています。
これは本家トラリピでやろうとするとメチャクチャめんどくさいです。
ちょっと本家トラリピの話が長くなりましたが、次項からが本題になります。
私はトラリピの仕組み自体は素晴らしいと思っているので、そのメリットを理解しつつ、手動トラリピに昇華させる必要があるのです。
手動トラリピのメリット・デメリット
私は手動トラリピでは「みんなのFX」を使用しています。
- スプレッドが狭いので約定数が増え、利益が拡大する
- スワップポイントにより利益が更に加算される
- 裁量を利かして、資金効率を向上させられる
トラリピの最大のデメリット”スプレッドが広い”を手動トラリピでは解決できます。
トラリピだとドル円のスプレッドが3.5銭ですが、私の利用しているみんなのFXでは”0.3銭”です。
1/10のコストで運用可能!
トラリピは自動で売買をしてくれるので、手数料として取られるのは仕方ないことです。
でも、私はそれを許容できないので、手動トラリピを選択しました!
スワップもみんなのFXの方が約8倍良いです。
そして手動トラリピだと、ポジション幅に融通が利かせられるので資金効率を向上させられます。
私のドル円の設定では、75円~107円を買いトラリピとして考えています。
今現在は108円ほどなので一気に75円まで下落する可能性は低いでしょう。
それにも関わらず本家トラリピで設定すると、76円で購入する分の証拠金もロックされます。
資金効率が悪いですよね。
なので、私は裁量を効かせつつ資金効率を向上させています。
- 手動で注文するので、手間がかかる
- 注文を忘れると、機会損失が発生する
- 資金管理が難しい
本家トラリピと違い、”手動”で注文を入れますので手間がかかります。
しかし、大した問題ではありません。
イフダン注文で「110円で購入・111円で利確」と設定するレベルですので、慣れれば10秒くらいで終わります。
自動売買と違い、人間がやることなので注文するのを忘れる可能性があります。
これはそういうものだと思って割り切るしかありません。
あくまで”機会損失”なので、実際に資金が減らないので特別問題視をする必要はないでしょう。
手動トラリピでは、資金管理が難しいのは事実です。
特に私の場合は裁量を効かせてますので、尚さら資金管理を徹底する必要があります。
その方法はのちほど詳しく解説します!
本家トラリピVS手動トラリピを徹底比較
マネースクエアの「本家トラリピ」と、私が運用している「みんなのFXの手動トラリピ」を徹底比較します。
本家トラリピ | 手動トラリピ | |
スプレッド | 広い(ドル円3.5銭) | 狭い(ドル円0.3銭) |
スワップポイント | 低い ◆ドル円買い 7円 ◆ドル円売り ▲67円 |
高い ◆ドル円買い 65円 ◆ドル円売り ▲65円 |
資金効率 | 悪い | 良い |
売買の手間 | 手間がかからない | 手動注文な分手間がかかる |
設定の柔軟性 | 低い | 高い |
設定変更 | めんどくさい | 楽 |
リスク | 比較すると高い | 比較すると低い |
向いてる人 | ◆超初心者 ◆時間が無い人 |
◆利益を最大化したい人 ◆資金効率を上げたい人 |
ドル円で比較していますが、他の通貨もほとんど同じ状況です。
個人的には、”みんなのFXでの手動トラリピ”の方が圧倒的におすすめ!
通貨ペアも多いですし、スプレッド・スワップも他社と比較しても総じて良い傾向にあります。
手動トラリピは資金管理が命!私の管理方法を紹介!
私はグーグルスプレッドシートで資金管理・注文管理を行っています。
EXCELと違い、家ではPC、外ではスマホで確認・管理ができるので、マジで使い勝手が良い!
実際の画面はこんな感じです。
- A列 決済額:利益確定する金額
- B列 注文額:最初に購入する金額
- C列 注文:注文時は◯、実際にポジションを持ったら◎
- D列 回転数:利確回数
- E列 確定額:利確金額
- F列 必要証拠金:そのポジションが想定レンジ下限まで落ちた時の含み損+証拠金
- G列 必要資金:F列の”実際に自分がポジションを持っているもの”バージョン
- H列 含み損:そのポジションが想定レンジ下限まで落ちた時の含み損
- I列 証拠金:そのポジションを持つための証拠金
私はカナダドル円のレンジ下限を70円と想定しており、81.5円を境に注文幅を0.2円から0.1円に変えています。
この辺の融通が手動トラリピのメリットです。
資金管理が最も重要で、運用している全通貨が想定レンジ下限まで行った時に、いくら資金が必要かを気にしています。
F列・G列はそのためのもので、別シートに全通貨の集計値を自動計算しています。
月ごとにリピート数と利確額を集計しています。
必要証拠金と必要資金は上でも説明したとおり、
- 必要証拠金:注文が全て約定しポジションを持つ→それが全て想定レンジ下限に落ちた場合に必要な資金
- 必要資金:現在保有しているポジションが全て想定レンジ下限に落ちた場合に必要な資金
です。
私はざっくり100万円の資金で運用していますが、必要証拠金は130万円程度になっています。
一気に全通貨が暴落する可能性は極端に低いと考えており、仮にそうなりそうであれば注文をいくつか取り消して対応しようと思っています。
フラッシュクラッシュがきたらロスカットになる可能性はゼロではないですが、リスク許容度の問題でしょう。
口座には70万程度入れており、残り30万は現金で保有しつつ、SBI証券でIPOに申し込んでいます。
この辺の資金効率の良さも手動トラリピのメリットですね。
手動トラリピの実績を公開!
私の実績を完全公開します。(毎月更新!)
※2020年3月のコロナショックで焼かれましたw
ポジションを持ちすぎていたのが要因で、方針としては変わりません。
ボーナスが出たので2020年12月中旬から100万円を元手にカナダドル・ユーロ円・豪ドルNZドルで再スタート!
対象月 | 利確数 (月平均) |
利確額 (月平均) |
2020年12月 | 1回 | 1,000円 |
2021年1月 | 9回 | 7,384円 |
2021年2月 | 8回 | 7,327円 |
2021年3月 | 18回 | 15,227円 |
2021年4月 | 8回 | 6,016円 |
2021年5月 | 5回 | 3,005円 |
2021年6月 | 18回 | 13,730円 |
2021年7月 | 12回 | 9,909円 |
2021年8月 | 19回 | 15,952円 |
2021年9月 | 22回 | 17,659円 |
2021年10月 | 39回 | 31,077円 |
2021年11月 | 24回 | 20,994円 |
2021年12月 | 58回 | 44,362円 |
合計 | 241回 (18.5回) |
193,642円 (14,896円) |
まとめ
手動トラリピは私がメイン運用してる方法であり、メチャクチャおすすめです。
注文も大した手間でもないですし、これがめんどうだと感じるのであれば、FXは辞めてインデックス投資に専念すべき!